看護師から保健師にキャリアチェンジ!
看護師から保健師にキャリアチェンジ!
そもそも健診って何?他の検査とは何か違うの?まずはこれらの基礎知識を紹介します。健診は「健康診断」の略で、その名の通り人の健康状態を診断するものです。健診の結果が悪ければ、生活習慣を見直す必要があります。そこで指導やアドバイスを行うのが保健師というわけですね。検診や人間ドックとの違いについても理解しておきましょう。健康状態を検査するものであることには変わりありませんが、目的や役割、対象者、検査項目などがそれぞれ異なりますよ。
健診は大きく分けて「一般健診」と「特殊健診」があります。一般健診はほとんどの人が受けたことがあるでしょう。雇い入れ時や年に1回定期的に実施するものですね。一般健診は正社員だけでなく、一定の条件を満たせばパートやアルバイトでも受けられますよ。定期健診の検査項目は年齢や医師の判断に応じて省略が可能です。一方、特殊健診は健康に害をおよぼすリスクがある業務に就く人が受けるものです。例えば「高気圧業務」や「放射線業務」などですね。
健診と混同しがちなのが検診です。「けんしん」と読み方が一緒なので、意味も一緒と思っている人も少なくないようですが、実は明確に役割が異なりますよ。結論からいえば、健診は「一次予防」が目的であるのに対し、検診は「二次予防」を目的としています。健診は検査結果に応じて生活習慣を見直し、病気を未然に予防するものです。一方検診は、「がん検診」や「歯科検診」など、病気の早期発見やその後の治療を目的としているんですね。
大きなくくりでいえば、人間ドックも健診の一種です。しかし、人間ドックには法的義務がなく検査項目は個人の意思で決められます。多くの検査項目があり、より詳細に自身の健康状態を調べられるんです。基本的には自費ですが、職場によっては費用の補助があるようですね。基本的な健康状態は一般健診でも調べられますが、人間ドックじゃないと発見できない身体の異変や病気もあります。そのため、健康状態の不安を取り除くために人間ドックを受ける人が増えているみたいですよ。
看護師の仕事は勤務が不規則で体力的に厳しいですよね?日勤のみで、かつ負担の少ない環境で働きたいと思っている人も多いはずです。そこでおすすめなのが保健師。健診センターの仕事は拘束時間が短く、休みの日も決まっているので働きやすいですよ。
健診センターで働く保健師は看護師としての仕事も兼務します。そのため、看護師として働いた経験がある人はこれまでに培ったスキルを活かせますね。もちろん保健師としての役割も担いますので、どういった業務をするのか事前に確認しておきましょう。
看護師と保健師は取得している資格が違います。看護師は看護師資格のみでOKですが、保健師になるには看護師資格に加えて保健師資格も取得しなければなりません。すでに看護師として働いている人でも、保健師養成所や短大で学べばキャリアチェンジが可能ですよ。