看護師から保健師にキャリアチェンジ!

健診センターで働く保健師の役割

重要な役割を担うポジション!

別頁で保健師の活躍の場は多岐に渡ると紹介しました。では、健診センターで働く保健師はどのような役割を担うのでしょうか?具体的に見ていきましょう。

重要な役割を担うポジション!

保健師と看護師どちらの役割も担う

健診センターの保健師は産業保健の分野に含まれます。保健師だけでなく看護師の業務を任される場合もありますよ。職場によって異なりますが、それぞれの業務の比率は7対3くらいでしょうか?看護師としては、健診業務に伴う看護技術の実施や巡回健診を行います。保健師としては、生活習慣病予防のための特定保健指導や健康普及活動、がん検診に関するもの、その他細かい業務をすることになります。

看護師としての役割

健診の際に必要な看護技術として挙げられるのは「身体計測」「血圧測定」「視力・聴力検査」「採血」「心電図検査」「眼底・眼圧検査」「肺機能検査」「診察介助」「内視鏡検査」に関わるものです。主に看護師が行う業務ですが、保健師も兼務しますよ。
企業や公民館に会場を設置し、そこで健診を行う巡回健診に携わる機会もあるでしょう。巡回健診は健診センターよりもスタッフの人数が少ない傾向にあります。そのため、周囲の状況を見極めながらテキパキ動かなければなりません。

保健師としての役割

保健師特有の業務としてまず挙げられるのが「特定保健指導」です。生活習慣病予防を目的として行うもので、40歳から74歳までの人を対象としています。健診の結果、生活習慣病発症のリスクがあると判断された人に対し、生活習慣改善のための指導やアドバイスを行います。栄養士などと連携してサポートを提供することもありますよ。
次に企業へ派遣されて行う「健康普及活動」です。労働者の健康管理・維持を目的に、「健康相談」「血圧や体脂肪率などの計測」「健康に関する情報を掲載したポスターやチラシの作成」「健康管理室への駐在」「従業員のメンタルヘルス対策」「健診後の処理」「急病者への対応」などを行います。
健診センターで働く保健師の重要な仕事の1つとして、がん検診に関連する業務があります。がん検診を受診した人を項目別に把握して集計・統計し、各機関へ報告します。また、要精密検査なのに受診していないという人への受診勧奨なども行いますよ。がん検診は受けて終わりというものではありません。精密検査が必要なのであれば、即座に専門機関で検査してもらう必要があります。「受診するかどうかは自分で決める」というスタンスの人も少なくないので、そういった人にも検査を受けてもらえるかどうかが腕の見せ所といえるかもしれませんね。もちろんこれは、がん検診を行っている健診センターで働く場合に限ります。

看護師からキャリアアップ!